2012.09.30 Sunday

テレビ 東野圭吾ミステリーズ 第11話「再生魔術の女」

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     シリーズの最終話にふさわしい、これぞ東野圭吾ミステリーという感じで、存分に楽しめました。

     望まれずに産まれた子供の養子縁組も行っている院長、中尾章代(鈴木京香)が、根岸峰和 (小澤征悦)に、「特別にお持ちした話」として、手配した子供をわたします。
       鈴木京香さんは背中をぞくっとさせるほどのミステリアスで美しく、根岸峰和(小澤征悦)を惑わし、追い詰めます。
     最後の場面での、「どちらにしろあなたを待っているのは地獄よ。何年も何年も苦しみなさい。終わりはないの。あなたが死ぬまで続くのよ--------」と相手に通告する言葉には鬼気迫るものがあります。

     今年の2月に読んだ「あの頃の誰か」という短編集に収められていた原作では、 中尾章代は、少し年配のイメージがありましたが、このドラマの鈴木京香は「白夜行」的に美しく見事に演じていました。

     東野圭吾ミステリーズ - フジテレビ- オフィシャルサイト
    2012.09.30 Sunday

    「橋下行政に異議あり」(新聞意見広告)

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       本日付の「朝日新聞」の意見広告として「天も地も思想調査に凍りつく 橋下行政に異議あり」が掲載されていました。
       
      意見広告には
      「 大阪市長 橋下徹氏の言動が日々マスコミで取り上げられています。
       しかし、橋下氏の公務員への非効率性や無責任批判は問題点の一部の指摘ではありますが、同氏が実際に行なっていることは弱い者いじめ、文化破壊、思想良心の自由や政治活動の自由を制限する条例制定に代表される基本的人権の侵害です。同氏の主張の根底には、人間に対する愛情や真理を求める者の謙虚さがありません。行きつくところは、強者が闊歩し弱者這いつくばる弱肉強食の社会です。選挙に勝って『白紙委任』を得ているかのように強弁し、閉塞感に乗じた独断専行は、民主主義の形式だけを利用した戦前戦中の独裁制の危険さえ感じます。
       私たちは、今こそ全国に広げられようとする危険な流れに異議申立てをし、中長期目標をたて、一歩ずつ検証しながら市民が主人公の社会の確立をめざします。」
       と書かれています。
       
       市民の為の行政を求める会(代表 弁護士 辻 公雄)が中心となり、多くの賛同者によって実現したもの。
       宇都宮健児(前日弁連会長)、佐高信(評論家)、宮本憲一(大阪市立大学名誉教授)などの多くの人々が賛同しています。
      2012.09.30 Sunday

      村上春樹さんの言葉

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         メンタルクリニックの田口純さんが、村上春樹さんのコメントを引用して今後の政治状況について危惧しています。以下、「学習の友 2012.7」より抜粋。
         
         今後の数年間は西日本のタレント市長が率いる集団が政治を牛耳り、憲法改悪まで行くのではと私は悲観しています。先輩たちが獲得してきた権利の後退、自由の制限、各種強制力の実行が、自己責任・自己努力の名の下で展開されるのではないか、「純粋な理屈を強い言葉で言いたて大上段に論理を振りかざす人間が、自分の言葉で誠実に語ろうとする人々を排除する(村上春樹)」(3年前『文藝春秋』09年4月号の村上春樹さんへの独占インタビュー記事で「ネット空間にはびこる正論原理主義を怖いと思う」とコメントした中での村上春樹さんの言葉)時代が来るのでは、と不安に思っています。

         
         また、9月28日付「朝日新聞」には、尖閣諸島を巡る紛争が過熱化し、文化交流に影響を及ぼすことを憂慮するしていることについて、村上春樹さんが寄稿を寄せています。「領土問題が「国民感情」に踏み込むと、危険な状況が実現する。それは安酒の酔いに似ている。静かな姿勢を示すことが大事。安酒の酔いはいつか覚める。しかし(東アジア地域において)魂が行き来する道筋を塞いでしまってはならない。」としています。以下は抜粋。

         
         国境線というものが存在する以上、領土問題は避けて通れないイシューである。しかしそれは実務的に解決可能な案件でなくてはならないと考えている。領土問題が「国民感情」の領域に踏み込んでくると、それは出口のない、危険な状況を出現させることになる。
         それは安酒の酔いに似ている。安酒ほんの数杯で人々の声は大きくなり、その行動は粗暴になる。論理は単純化され、自己反復的になる。しかし夜が明けてみれば、あとに残るのはいやな頭痛だけだ。
         そのような安酒を気前よく振る舞い、騒ぎを煽るタイプの政治家や論客に対して、我々は注意深くならなくてはならない。1930年代にアドルフ・ヒトラーが、政権の基礎を固めたのも、第一次世界大戦によって失われた領土の回復を政策の根幹に置いたからだった。それがどのような結果をもたらしたか、我々は知っている。
         今回の尖閣諸島問題においても、状況がこのような深刻な段階まで推し進められた要因は、両方の側で後日冷静に分析されなければならないだろう。政治家や論客は威勢のよい言葉を並べて人々を煽るだけですむが、実際に傷つくのは現場に立たされた個々の人間なのだ。
         安酒の酔いはいつか覚める。しかし魂が行き来する道筋を塞いでしまってはならない。その道筋を作るために、多くの人々が長い歳月をかけ、血の滲むような努力を重ねてきたのだ。そしてそれはこれからも、何があろうと維持し続けなくてはならない大事な道筋なのだ。
        2012.09.29 Saturday

        映画「ソハの地下水道」

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           2本目は今日から封切りとなった「ソハの地下水道」。
           1943年ナチス政権下のポーランドで、迷路のように張り巡らされた地下水路にユダヤ人を14ヶ月かくまったレオポルド・ソハの真実の物語です。
           ナチスによるホローコストの非人間性、悲惨さをリアルに見せつけられます。映画を見ている自分自身が、ナチスから逃れて地下水道にこもっているような感覚になります。
           映画の冒頭シーンも衝撃的です。20〜30人の裸のユダヤ人女性が狩りのように山の中を追いかけられ全員銃殺。空き巣をして逃げていたソハらが現場を見るも、自分の身が危ないとすぐにその場から離れます。
           下水修理と空き巣稼業で生活をしていた平凡な中年男ソハが最初は金目当てにユダヤ人を地下水道に匿っていましたが、悲惨な窮状を目の前にして、自分の身をなげうってユダヤ人を守ろうと知らぬ間に自己変革します。
           ポーランドがナチス政権下でなくなり、14ヶ月の真っ暗な地下水道生活から解放されるラストシーンは感動です。
           
           監督のアグニェシュカ・ホランドは、1948年ワルシャワ生まれ。現在はフランスに住んでいますが、アンジェイ・ワイダにも指導を受けた女性監督です。「太陽と月に背いて」(‘95)「敬愛なるベートーヴェン」(‘06)などを監督し、2008年にはニューヨーク近代美術館(MOMA)で彼女の代表作が数々上映されてもいます。この映画は、故国ポーランドに帰って作った映画(ポーランドとドイツの合作)。監督の父親はユダヤ人で、ワルシャワのゲットーで亡くなっています。
           当時、ポーランドには人口の1割、約300万人のユダヤ人がいたといいます。
           本年度アカデミー外国語映画賞にノミネート。
          2012.09.29 Saturday

          映画「あなたへ」

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            今日は映画を2本見ました。
             まず最初は、「あなたへ」。
             主人公役の高倉健を始め、ビートたけし、田中裕子、佐藤浩市、草なぎ剛、綾瀬はるか、余貴美子、大滝秀治、長塚京三、原田美枝子、三浦貴大など有名キャストが登場して、それぞれの味を出し、さまざまな人生を生きてきた人を演じていました。
             富山から飛騨高山、(信州でしょうか?)湖沿いにあるオートキャンプ場(映画では夕日がきれい。場所はどこなのでしょうか)、大阪道頓堀、兵庫県朝来市にある竹田城跡(霧に包まれた古城跡が詩的でした)、下関、門司、長崎の平戸まで日本の風景が楽しめました。
             最後に佐藤浩市の役の正体が明らかになりましたが、どこでわかったのかは、映画の場面では不明で、そこが不自然でした。
             大滝秀治役の老人漁師が散骨を終えて船で港に帰ってきたときのセリフ、「久しぶりにきれいな海を見た」が印象深い。
            2012.09.28 Friday

            朝日新聞に「国保の収納 門真市奮起 親身に相談 処分厳正」と掲載

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               本日付の朝日新聞に「国保の収納 門真市奮起 親身に相談 処分厳正」と掲載されていました。
               私の職場から保険収納課は近い場所にあり、確かに「窓口に日々80人」が来庁し、職員とじっくり相談している姿を目にします。若い職員・組合員が市民の生活と向き合いながら相談している姿には頭が下がります。
               記事には、市職労とも付き合いのある国保の実態に詳しい津市立三重短期大学の長友准教授の国保の構造的問題点のコメントもあり注目です。

              「国保の収納 門真市奮起  7年で10%増達成へ 親身に相談 処分厳正」 2012年9月28日付「朝日新聞」(門真市職員労働組合HP)
              2012.09.28 Friday

              職員の意欲をなくし、市民サービス低下につながる新たな人事評価制度の導入

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                 9月議会で日本共産党の福田英彦議員が門真市で管理職(課長補佐以上)対象に導入しようとしている新たな人事評価制度について、一般質問をしていました。  「職員の意欲をなくし、市民サービス低下につながる」として、新たな人事評価制度の問題点を明らかにしています。そのとおりだと思います。
                  2012年9月議会 福田英彦議員の一般質問・答弁(日本共産党門真市会議員団)
                2012.09.27 Thursday

                自民党総裁に安倍氏

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                   自民党総裁に安倍晋三氏が選出されました。そろって「集団自衛苦権の行使」「憲法改正・国防軍設置」を公約にした自民党総裁選候補者5人の中でも最もタカ派で右翼的とされた人です。
                   橋下徹氏はさっそく、「非常に期待」「教育改革とか、憲法問題、公務員改革でがっちり会う」とエール。
                   「維新の会」の英語表記は、「RESTORATION PARTY」。「復古の会」とも訳せます。
                   日本の政治が危険な方向に行こうとしています。
                  2012.09.26 Wednesday

                  住宅地上空をオスプレイ飛行 周防大島町にも

                  0
                     21日に試験飛行を開始したオスプレイは、下関市・岩国市・周防大島町の住宅地の上空を飛行するなど日米合同委員会の合意さえ踏みにじっています。本日付けの「しんぶん赤旗」に掲載されています。
                     日米合同委員会の合意では、オスプレイは「移動の際には、可能な限り水上を飛行する」とし、人口密集地域の上空を避けて飛行するとしていました。
                     私の田舎の周防大島町でも、島上空を飛行するオスプレイがたびたび目撃されています。
                     (周防大島町の)米重智恵子さんは「24日午前10時すぎ、プロペラの回転が肉眼ではっきり見えるぐらい低空で飛んでいるオスプレイを見ました。市街地の上空を飛ばないという約束を破って飛行している」と語っています。
                     オスプレイの試験飛行が岩国基地から瀬戸内海を通って下関市の日本海沖合で行なわれると発表されて、私の田舎の周防大島町にオスプレイが飛行するのではないかと懸念していましたが、やはり飛行していました。


                    「運動会の真上をオスプレイ 山口・周防大島、試験飛行か」(朝日新聞デジタル)

                    オスプレイ高速飛行繰り返す(「中国新聞」)

                    オスプレイ 市街地の上空を飛行か(NHK NEWS web)
                    2012.09.23 Sunday

                    原田マハ「楽園のカンヴァス」

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                       アンリー・ルソー「夢」

                       2012年9月23日読了。フランスの画家アンリー・ルソー晩年の傑作「夢」にそっくりな作品「夢をみた」の真贋(しんがん)をめぐるアート・ミステリー。作品「夢」に描かれているヤドヴィガと画家アンリー・ルソー、そして画家ピカソも登場してスリリングにミステリーが展開されます。アンリー・ルソーとパブロ・ピカソとの関係について、美術的興味が沸きます。
                       作者の原田マハは、20年近く美術の世界にいて、この小説に出てくる作品「夢」を展示しているニューヨーク近代美術館にも勤務しており、フリーのキューレーターもしていたそうです。
                       小説の最後に出てくる次のフレーズが印象的です。
                       「情熱を……私の情熱の、すべてを」(アンリー・ルソー)
                       「夢をみたんだ。―君に会う夢を」

                      ■原田マハ「楽園のカンヴァス」に出てくる作品

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                      アンリー・ルソー「詩人に霊感を与えるミューズ」
                       ルソーと交流のあった詩人兼小説家ギヨーム・アポリネールと、その恋人女性画家・彫刻家マリー・ローランサン。パリのモンマルトルにあったバトー・ラヴォワール(洗濯船)という安アトリエで、ピカソやルソーとの交流があったことがこの小説にでてくる物語に書かれています。

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                      アンリー・ルソー「飢えたライオン」

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                      アンリー・ルソー「女の肖像」 ヤドヴィガの肖像といわれています。

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                         ピカソ「アヴィニョンの娘たち」

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                       アンリー・ルソー「風景の中の自画像(私自身、肖像=風景)」

                       

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