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2012.01.03 Tuesday

伊集院静「大人の流儀」

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    大人の流儀

    2012年1月3日読了。

    考え方が少し違うなと思うところがありましたが、若い人に媚びへつらうことなく「大人の流儀」を伊集院静が熱く太く語って、共感するエッセイです。

    新成人への言葉
    1 すぐに役に立つものを手にして、何かが上手く行ってると思うな。すぐに役に立つものはすぐに役に立たなくなる。

    2 金をすべての価値規準にするな。金で手に入れるものなどたかが知れている。金を力と考える輩は、さらに大きな金の力であっという間に粉々にされる。金は砂と同じだ(そういえば砂金と言うな)。

    3 自分だけが良ければいいと考えるな。ガキの時はそれも許されるが、大人の男にとって、それは卑しいことだ。咄嗟にプラットフォームから飛び降り、人を救おうとした、あの韓国人青年の勇気と品格を思い出せ。

    4 世界を見ろ。日本という国がどれだけ小さく、外国からどう日本人が見られているか。将来、この国はどうなっているのかを自分で考えるんだ。
    5 キリスト教、イスラム教、仏教を学んでおくことだ。そこに今の世界観の出発点がおうおうにしてある。

    6 他人を見てくれで判断するな。自分の身なりは清潔にしておけ。

    8 今はこう言ってもすぐにはわからないだろうが、周囲の人を大切にしろ。家族、友、恩師……。

    巻末に妻の夏目雅子さんとの出会い、暮らし、別れを綴っています。

    親しい方を亡くされて戸惑っている方は多いでしょう。私の経験では、時間が解決してくれます。だから生き続ける。そうすれば亡くなった人の笑顔を見る時が必ずきます。最後に、数年前に観た映画でのチェチェの老婆のせりふを紹介します。

    「あなたはまだ若いから知らないでしょうが、哀しみにも終わりがあるのよ」

    妻を亡くしてアルコール依存症になるまで“途方にくれた”作者の言葉だけに説得力があります。
    コメント
    責任ある立場になられていますが、最近の週刊現代の連載はかなり乱れるときがあるようです(内容はともかく、日本語になっていない)。進退が問われるのか...

    http://www.amezor.to/media/book/
    直木賞選考委員、伊集院静進退の流儀
    • 読者
    • 2012.02.12 Sunday 02:33
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