2018.02.05 Monday

原田マハ「たゆたえども沈まず」

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     2018年2月5日、読了。フィンセント・ファン・ゴッホを描いだ原田マハのアート小説。フィクションとはいうもののゴッホがよくわかります。
     19世紀末、パリ。浮世絵を扱った画商の林忠正と助手の加納重吉。日本に憧れ、自分だけの表現を追い求めるゴッホと、兄を支えた弟テオの4人を中心に小説が展開されます。
     


     テオが驚いた歌川広重「大はしあたけの夕立」


     ゴッホの初期の作品「じゃがいもを食べる人々」


     ゴッホの日本趣味への傾倒が顕著に示される代表的作例のひとつ「日本趣味 : 花魁」


     林忠正が執筆した絵入り雑誌 「パリ・イリュストレ」 誌の日本特集号( 1886年5月)の表紙
     渓斎英泉「雲龍打掛の花魁」を掲載


     パリで画材屋兼画商を営んでいた「タンギー爺さん」 ゴッホが画材のお礼に描く


     「星月夜」


     ゴッホの遺作になった「木の根」 木の根がゴッホ自身
    2017.03.27 Monday

    原田マハ「デトロイト美術館の奇跡」

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       2017年3月27日読了。 昨年7月に見てきた大阪市立美術館で開催されていた 「デトロイト美術館展」。ゴッホ、セザンヌ、マティスなど印象派をはじめとした素晴らしい名品が展示されていました。
       そのデトロイト美術館が、2013年頃にデトロイト市が財政破たんに陥り、市民や年金生活者の暮らしを守るために美術品を売る可能性が濃厚となり、存続の危機にさらされ、デトロイト美術館を存続させるために動いた人々を描いた小説です。
       この小説の表紙を飾るセザンヌの「マダム・セザンヌ」というデトロイト美術館の名画をめぐって、余命わずかの妻と連れ立ってデトロイト美術館に通い、妻を亡くなった後も美術館通いを続ける年金生活者、美術館にコレクションを寄贈しその礎を築いた資産家、そして美術館の学芸員となった3人の男の人生を描いています。
      2016.07.03 Sunday

      原田マハ「暗幕のゲルニカ」

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         2016年7月3日読了。 反戦を訴える作品として有名なパブロ・ピカソの「ゲルニカ」をめぐるアートミステリー小説。
         ピカソが「ゲルニカ」を描いた時代と9.11テロに対してアメリカがイラク戦争を仕掛けた時代とを交錯して面白く読めました。

         スペイン内乱時に反乱軍とナチスがバスク地方の古都ゲルニカを空爆したことへの抗議としてピカソは「ゲルニカ」を描きました。パリ万国博覧会に出品された「ゲルニカ」は、いかなる戦争にも反対を訴えていました。

         アメリカ・ブッシュ政権でパウエル国務長官がイラク戦争を行う会見で、会場の国連の安保理会議場のロビーにあるピカソの名画「ゲルニカ」のタペストリーに暗幕が掛けられたことから、この小説のタイトルになっています。

         この小説の巻頭に次のピカソの言葉が紹介されています。
        「芸術は、飾りではない。敵に立ち向かうための武器なのだ。」

         ゴヤの「着衣のマハ」「裸のマハ」から筆名を付けた著者・原田マハさんは元キュレーターです。
         マハさんのアート・ミステリー小説「楽園のカンヴァス」、「ジヴェルニーの食卓」も読みました。

        2015.05.15 Friday

        原田マハ「旅屋おかえり」

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          2015年5月15日、読了。この本を読むと旅をしたくなります。

           売れないアラサータレント「おかえり」こと丘えりか。唯一のレギュラー番組が、まさかの打ち切り…。依頼人の願いを叶える「旅代理業」をはじめることに。

          年間150日は国内外に旅に出る、自称「フーテンのマハ」こと原田マハが旅をつうじた感動を小説にしています。

          小説に出てくる秋田県角館愛媛県内子町に行きたくなります。

          2014.04.20 Sunday

          原田マハ「翔ぶ少女」

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            2014年4月20日読了。兵庫県西宮市に大学時代住んでいた著者が、東日本大震災を契機に、阪神淡路大震災を小説化しました。

            1995年、神戸市長田区。震災で両親を失った小学一年生の丹華(ニケ)は、兄の逸輝(イッキ)、妹の讃空(サンク)とともに、同じく震災で妻を亡くした医師のゼロ先生こと佐元良是郎に助けられ、復興へと歩む町で、少しずつ絆を育んでいきます。

            震災で足を痛めた丹華にゼロ先生は語ります。
            「前を向いて歩いて行くんや。いいか、ゆっくりでええ。他の子に追い抜かれてもええんや」
            筆者の二つの震災地の再生へのメッセージです。
            2013.08.24 Saturday

            原田マハ「ジヴェルニーの食卓」

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                 2013年8月24日読了。最後は印象派を代表するクロード・モネ(Claude Monet)を題材にした、代表作「睡蓮」を生み出す物語「ジヴェルニーの食卓」。



               印象・日の出 1872−73 マルモッタン美術館(パリ)
              2013.08.23 Friday

              原田マハ「ジヴェルニーの食卓」3 「タンギー爺さん」

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                 2013年8月23日読了。ポール・セザンヌとタンギー爺さんの娘との手紙を 小説にしています。 タンギー爺さんは、実在の人物、ジュリアン・フランソワ・タンギー をモデルにし、パリで画材屋兼画商を営んでいました。タンギーの小さな店には印象派・後期印象派の無名画家が出入りをし、セザンヌやゴッホも自分の絵画で画材の代金の支払いをしていたといいます。


                『リンゴとオレンジのある静物』 1895-1900 オルセー美術館
                2013.08.23 Friday

                原田マハ「ジヴェルニーの食卓」2 「エトワール」

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                  2013年8月22日、読了。
                  第二編は、エドガー・ドガと14歳の小さな踊り子マリーの物語。アメリカ人画家メアリー・カサットが追想する形で語られます。
                  ドガ は踊り子を絵に描いていますが、彫刻も創っており、この小説はその逸話を紹介しています。
                   
                   
                  「14歳の小さな踊り子」


                   
                  「障害競馬ー落下した騎手」
                   メアリー・カサットが初めて見たエドガー・ドガの絵
                  2013.08.21 Wednesday

                  原田マハ「ジヴェルニーの食卓」1 「美しい墓」

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                     2013年8月20日読了。「楽園のカンヴァス」と同様に美術小説で、4編あります。第1編はアンリ・マティスとパブロ・ピカソが登場。以下その読書メモ。
                     20代のパブロ・ピカソが出会ったアンリ・マティスの一枚の絵アンリーマティス『生きる喜び』
                     ニースの山奥にある小さな村ヴァンスのロザリオ礼拝堂 マティスが81歳のときに創ったもので、自分の墓としたものとこの小説で記されています。

                    2013.03.07 Thursday

                    原田マハ「生きるぼくら」

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                         2013年3月7日読了。感動作です。
                       以前読んだ著者の「楽園のカンヴァス」が面白かったので、著者の最新作である本作を読んでみました。
                       ひどいいじめにあい、引きこもりになってしまった主人公、人生。母が突然失踪してしまい、たった独りになってしまいます。祖母が住んでいる信州・蓼科に行き、米の自然ながらの栽培をしながら、立ち直っていきます。認知症が悪化する祖母、対人恐怖症をかかえる少女とともに「生きるぼくら」を実感します。
                       東山魁夷の絵「緑響く」で有名な「御射鹿池」が小説に登場します。
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