2018.03.15 Thursday

熊谷 徹「5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人 ドイツに27年住んでわかった 定時に帰る仕事術」

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     2018年3月15日読了。
     ドイツは、労働時間が短いのに、経済は絶好調で財政黒字。一方、日本は過労死が問題となるほど長時間労働で、経済も低迷、財政赤字。その謎にドイツ在住27年間の著者が実体験をもとに明らかにしてくれます。
     「1日10時間以上を超えて働いてはならない」「日曜・祝日の労働禁止」 「夏休み2週間以上」「有休消化率100%」 というドイツの短い労働時間。法律で厳しく規制し、それを受け入れる国民の意識があるという。
     労働時間を短くして、リフレッシュし、効率よく仕事をしている。仕事の生産性は日本の1.5倍。
     日本もドイツの成功を参考に、真の「働き方改革」をおこなうべきです。

     以前、12月にドイツに旅行したとき、クリスマスイブの日、ミュンヘンで午後からほとんどのお店が閉店していたことを思い出しました。


     また日本の「おもてなし」、世界一と言えるほどのサービスで心地よいけれども、「お客様は神様」という過剰なサービスの見直しも働き方改革をする上で必要としています。

    ●本で紹介されていたドイツの驚くべき記録
    ・ドイツは世界第4位のGDP経済大国(日本は第3位)
    ・ドイツは中国に次ぐ貿易黒字国 中国に次ぐ世界第2位(日本は第3位)
    ・ドイツの財政黒字は2014年から年々拡大
    ・ドイツの失業率はEUで2番目に低い(3.9%)
    ・ドイツは世界でトップクラスの時短大国
     年間労働時間 ドイツ 1371時間 日本 1719時間
    ・ドイツは1人当たりのGDPは日本より18%多い
    ・ドイツの労働生産性は、日本よりも約46%多い
    ・時短大国なのに、国民1人当たりの可処分所得は上昇
    2018.02.28 Wednesday

    「初歩から分かる総合区・特別区・合区」

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       2018年2月28日、読了。
       今年の秋に実施されようとしている大阪市解体のための「住民投票」。維新の会は、「今回は事実上、『特別区制度に移行するか、総合区制度に移行するのか』という選択になります」(維新・大阪市会議員団)と宣伝しています。
       本書では、「総合区・特別区・合区とは何か」を明らかにしながら、「住民にとって理解が容易ではない総合区や特別区といった制度の改革を、なじみの薄い言葉で語りながら、『いまの24行政区をそのまま存続させることはできません』といった一方的前提を住民に推しつける」「大規模な合区ありきで大阪市の改革を行う」、今の大阪府・大阪市の改革の問題点を明らかにしてくれます。

      【目次】

      ●はじめに 藤永延代

      ●第1章 都構想をめぐる問題の本質─「維新政治」は大阪に何をもたらしたか─(冨田宏治)
      ・1 不寛容なポピュリズムと市民の分断
      ・2 モンスター的集票マシンと化した大阪維新の会
      ・3 新自由主義的改革の絵に描いたような失敗

      ●第2章 特別区・総合区とは何か(梶 哲教)
      その1 特別区とは何か─特別区と「都」構想─
      ・1 特別区制の特徴
      ・2 「橋下都構想」と都構想のバリエーション
      ・3 特別区制のメリット・デメリット
      ・4 特別区設置=都区制度移行の手続
      ・5 特別区制導入の見通し

      ●その2 総合区とは何か?
      ・1 総合区の特徴と制度化の経緯
      ・2 総合区制のメリット・デメリット
      ・3 併行する総合区と特別区の導入準備

      その3 地域自治区とは何か
      ・1 地域自治区の特徴と制度化の経緯
      ・2 地域自治区の問題点

      ●第3章 合区の意味と問題点(柏原 誠)
      ・1 合区と総合区は異次元です
      ・2 大阪市の区役所の現状は?
      ・3 大阪市の8 区総合区「区割り案」とは?
      ・4 大阪市の区の移り変わり
      ・5 合区の論点と今後の検討のプロセス

      ●第4章 住民自治を発展させるために─いま問われていること─(森 裕之)
      ・1 副首都推進局による「説明」の問題点
      ・2 政治と行政による「刷り込み」
      ・3 区政会議との矛盾
      ・4 大都市とコミュニティ
      ・5 住民自治の発展を
      2018.02.03 Saturday

      赤川次郎「おもかげ」

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         2018年2月3日読了。定年退職を迎えた男が送別会の帰りに倒れ、自分の体を離れて、自分自身のこれまでの人生をふりかえリます。心暖まる小説でした。

        [日販商品データベースより] 
         主人公の竹脇正一(まさかず)は、昭和26(1951)年生まれの65歳。商社マンとして定年を迎えたが、送別会の帰りに地下鉄の車内で倒れ、集中治療室に運びこまれた。
         同期入社で今や社長となった堀田憲雄の嘆き、妻・節子や娘婿の大野武志の心配、幼なじみの大工の棟梁・永山徹の思いをよそに、竹脇の意識は戻らない。彼らを見守る看護師・児島直子は、竹脇と通勤電車で20年来の顔なじみでもあった。
         一方で、竹脇本人はベッドに横たわる自分の体を横目に、奇妙な体験をする。マダム・ネージュと名乗る老女と食事に行き、静と呼ぶことにした女性と夏の入り江で語らう。集中治療室で隣のベッドにいる患者・榊原勝男とは銭湯に行き、屋台で酒を飲む。
         最初は彼女たちのことを妻の知り合いだと考えていた竹脇だが、やがて、死に至るまでには肉体から解放された不思議な時間を経験するのではないかと考え始めた。そんな時間を彷徨いながら、竹脇は自らの過去と思わぬかたちで再会する――。

        2018.01.08 Monday

        神原 正明「『快楽の園』―ボスが描いた天国と地獄」

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           2018年1月8日、読了。昨年6月に見たブリューゲル「バベルの塔」展で展示されていたヒエロニムス・ボスの奇想の絵が面白かったので読んでみました。
          「快楽の園」を始め、ヒエロニムス・ボスの奇抜な絵、モンスターを説明してくれ、楽しめました。




           「快楽の園」

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          2018.01.03 Wednesday

          カズオ・イシグロ 「忘れられた巨人」

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             2018年1月3日、読了。ノーベル文学賞を受賞した カズオ・イシグロの作品を読んでみましたが、苦手なファンタジーで難解、400ページを越す長編で苦労しました。
             侵入するサクソン人に対抗したという伝説のアーサー王が亡くなってしばらく経った5〜6世紀、現在イングランドと呼ぶ地域を時代背景に、ブリトン人の老夫婦、アクセルとベアトリスが息子を訪ねて旅をする話。
            2017.12.20 Wednesday

            相場英雄「トップリーグ」

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               2017年12月20日読了。 命を賭した記者、松岡の永田町激震の特大スクープを巡ぐる小説。
               トップリーグとは、総理大臣や官房長官、与党幹部に食い込んだごく一部の記者を指します。
               昭和の大疑獄事件、ロッキード事件を通じて現在の政治の黒い構図をあぶり出しています。小説ですが、実際の政治家が想像されます。
               しかし、最後はトップリーグ、松岡記者はどちらの選択をしたのでしょうか?松岡の決断を読者の想像に任せて終わっています。
              2017.12.02 Saturday

              村田 沙耶香「コンビニ人間」

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                 2017年12月2日読了。 幼少期、「普通」の反応をしなかったため、「異常」な人間と見られたことから、マニュアルにそった生き方をする「コンビニ人間」として生きていく物語。 第155回芥川賞受賞。現在にはこんなコンビニ人間、増えているのだろうなあ。
                 コンビニ人間の立場から描かれています。

                 36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられる。

                2017.11.29 Wednesday

                テキスト「100分de名著 ハンナ・アーレント 全体主義の起源」

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                   2017年11月29日読了。テレビ「100分de名著 ハンナ・アーレント 全体主義の起源」
                  を見た
                  後にそのテキストを読んでみました。放送された内容を詳しく解説してくれています。以下、読書メモ。

                  第1回 異分子排除のメカニズム
                   異分子を排除することで同質化を図ってきた西欧の「国民国家」と、その過程で顕在化した「反ユダヤ主義」

                  ・現実問題としての「異分子排除のメカニズム」
                   自分たちは悪くない、と考えたい。それが人間の心理。つまり、自分たちの共同体は本来うまくいっているはずだが異物を抱えているせいで問題が発生しているのだーと考えたいのです。

                  第2回 帝国主義が生んた「人種思想」
                   ナチスは、民族的ナショナリズムの高まりの延長線上に出てきた。
                   イギリスやフランスなどの海外帝国主義の産物である人種思想、イギリスに生まれた進化論や優生思想、そしてドイツやロシアなどの大陸帝国主義の礎となった民族的ナショナリズム。いくつもの要因が折り重なるようにして、ナチス・全体主義の土台を成していった。
                   20世紀に入ると、そこにもう一つ、全体主義につながる因子が現れる。それが「無国籍者」の存在。第一次世界大戦中にロシアで革命が起き、多くの亡命者がヨーロッパに流入。さらに大戦終結後の分離・独立で国境が大きく動き、ヨーロッパ域内に大量の難民が発生した。
                   国民国家では、国民は法の保護を受けるが、無国籍者の受け入れには消極的。国民国家に異分子を抱え込むことになるから。法の保護を受け入れられない無国籍者。
                   法による支配を追求してきた国民国家の限界が、国家の「外」に現れたのが無国籍者の問題であり、それが国家の 「内」側に現われて、統治形態を変質させていくのが全体主義化。

                  第3章 「世界観」が大衆を動員する
                  ・大衆の誕生 多くの人がてんでんバラバラに、自分のことだけを考えて存在。政治に対する関心が極めて希薄。
                  ・「世界観」政党の登場
                  第一次世界大戦て敗戦したドイツは領土を削られ、賠償金問題で経済も逼迫。さらに1929年に始まる世界恐慌によって多くの有力企業が倒産し、街には失業者があふれていた。
                   不安と極度の緊張に晒された大衆が求めたのは、厳しい現実を忘れさせ、安心してすがることのできる 「世界観」。それを与えてくれたのがナチズム。
                  ・人間から「人格」を奪った強制収容所
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                  2017.10.26 Thursday

                  恩田陸「蜜蜂と遠雷」

                  0

                     2017年10月26日読了。ピアノコンクールに挑む4人のピアニストを中心に描いた小説。目の前でビアノコンクールを見ているようです。弾いている曲を知っていたらもっと面白いのでしょうが。
                     4人のピアニストは、養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。
                     
                    2017.10.05 Thursday

                    中村文則「教団X」

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                       2017年10月5日読了。600ページを超す長編小説でした。 教理を説明する「量子論」や執拗な性描写はうんざりするけれども、 カルト宗教団体を操って利用する政権や企業などの構図の記述がリアルでした。
                       教祖の松尾が率いる、自然と集まって話を聞くような宗教教団体と沢渡という教祖が率いるカルト宗教団体「教団X」を軸とした物語。
                       主人公の楢崎が付き合っていた女性である立花が突如目の前から消えたことを不審に思い、たどり着いたのが松尾の率いる団体でした。
                       
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